「割安」企業の判定方法とは?
前回の記事では、企業が割安・割高かを判断するために、時価総額を見ることが大事であることを説明しました。
今回の記事では、「どうやって割安な企業を判定するのか?」という点につき、
説明していきたいと思います。
他の企業と比較する
判定方法にも色々ありますが、
最も簡単で重要なのは、他の企業と比べる、という方法です。
企業同士の実力が、時価総額にどう反映されているか。
これを見ていくことにします。
例えば、ゲーム業界でみてみましょう。
今回、以下の3社をピックアップしてみました。
皆さんは、この3社の時価総額はどうなっていると思いますか?
(リンクをクリックすると、Yahoo!ファイナンスのページから時価総額を確認することができます)
私の直感としては、任天堂>スクウェア・エニックス>バンダイナムコの順でした。
任天堂は、マリオシリーズやゼルダの伝説、スマッシュブラザーズ、最近ですとスプラトゥーンなどのキラーソフトを安定して供給するだけでなく、ニンテンドースイッチを始めとするハードも販売している任天堂が最も時価総額が高そうです。
スクウェア・エニックスとバンダイナムコは難しい所ですが、ドラゴンクエストとファイナルファンタジーの2枚看板を持つスクウェア・エニックスの方が高そう、という気がします(あくまで個人の主観です)。
結果は以下の通りでした。
任天堂:5兆6,666億円(9月19日現在)
スクウェア・エニックス・ホールディングス:5,622億円(9月19日現在)
バンダイナムコホールディングス:1兆78億円(9月19日現在)
違和感は投資銘柄選定への第一歩
任天堂を買うにはスクウェア・エニックスの10倍のお金が必要になり、バンダイナムコを買うにはスクウェア・エニックスの1.8倍のお金が必要になるということがわかりました。
これは割安でしょうか、割高でしょうか?
私は現在のゲーム業界の勢力図についてあまり詳しくないので、恥ずかしながらその判断はできません。
重要なのは、この数字に違和感を感じるかどうかなのです。
違和感を感じた方は、その直感が正しいかを調べてみることをオススメします。
既存の投資家だって、バカではありません。時価総額が高いのには、高いなりの理由があります。
ただ既存の投資家は、これから提供される製品の価値が分かってない可能性は十分考えられます。
ニンテンドーDSが発売されたとき、Wiiが発売されたとき、あなたはその可能性に気付いていましたか?
セガサターン・プレイステーション・Nintendo64が熾烈な争いをしていたとき、どのハードが天下を取るか予想出来ていましたか?
自分の違和感と市場での時価の乖離。
それこそが、投資銘柄選定の第一歩となるのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回も引き続き、銘柄の探し方について説明する予定です。